脳梗塞と糖尿病——二つの病気を抱えて生きるということ

脳梗塞と糖尿病——二つの病気を抱えて生きるということ 情報・解説

脳梗塞を発症してから十数年後、心不全が見つかりました。
その後の定期検査を続けるなかで、今度は糖尿病が発覚しました。

「なんでこんなに病気が重なるんだろう」
そう思いながら、薬が増え、食事制限が増え、
気をつけることが増えていきました。

でも後から知ったのは、脳梗塞と糖尿病は
無関係ではないということです。
二つの病気は、血管を通じてつながっています。
この記事では、脳梗塞と糖尿病の関係と、
両方を抱えながら生きるうえで知っておくべきことを整理します。


糖尿病は脳梗塞の「第4の合併症」

糖尿病の合併症として広く知られているのは、糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害の「3大合併症」です。しかし近年、脳梗塞は糖尿病の「第4の合併症」とも呼ばれるほど、両者の関係が注目されています。

糖尿病の人の脳梗塞発症リスクは、血糖値が正常な人と比較して男性で約2.2倍、女性では約3.6倍にもなるという調査結果があります。

なぜここまでリスクが高いのか——それは糖尿病が血管にダメージを与えるからです。


なぜ糖尿病が脳梗塞リスクを高めるのか

高血糖の状態が続くと、血管にさまざまな悪影響が生じます。

① 血液がドロドロになる

高血糖状態では血小板が凝集しやすくなり、血栓ができやすくなります。また血液の粘度が上昇することで血流が悪化し、脳の血管が詰まるリスクが高まります。

② 動脈硬化が進む

高血糖が続くと血管の壁が傷つき、プラーク(脂肪の塊)が形成されやすくなります。これが動脈硬化を促進し、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを上げます。糖尿病があると、血糖値が正常な人に比べて動脈硬化の進行が加速するとされています。

③ 細い血管も太い血管も傷つく

糖尿病の3大合併症は主に細い血管(毛細血管)で起きますが、脳梗塞は細い血管だけでなく太い血管でも起きます。しかも太い血管の梗塞は突然起こり、命に関わることもあります。

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定期検査で糖尿病が発覚するケースもある

俺がそうでした。

脳梗塞の十数年後に心不全が見つかり、
その後の定期検査を続けるなかで、
軽度の糖尿病が発覚しました。

自覚症状は何もありませんでした。
検査を続けていなければ、気づかないままだったと思います。
定期的に体の状態を確認し続けることの大切さを、
改めて実感しました。

糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんど出ません。定期的な血液検査を続けていて初めて血糖値の異常が発覚するケースは珍しくありません。脳梗塞後の定期通院・定期検査を継続することが、こうした新たな病気の早期発見にもつながります。


糖尿病があると脳梗塞の再発リスクも高い

糖尿病を合併している脳梗塞患者は、糖尿病のない患者に比べて脳梗塞の再発率が有意に高いことが知られています。

つまり、糖尿病を持ちながら脳梗塞を経験した人は、二重のリスクを抱えていることになります。だからこそ、脳梗塞の再発予防と糖尿病の管理を同時に進めることが非常に重要です。

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血糖管理のポイント

糖尿病を管理するうえで基本となるのは、血糖値・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の定期的な確認です。HbA1cは過去1〜2か月の血糖の平均的な状態を示す指標で、脳梗塞後の再発予防では特にこの数値の管理が重要とされています。

食事:糖質・カロリーの管理が基本です。白米・パン・麺類などの精製炭水化物を摂りすぎず、野菜・食物繊維・タンパク質をバランスよく摂ることが推奨されています。

運動:有酸素運動は血糖値を下げる効果があります。ウォーキングを習慣化することが、血糖管理と脳梗塞再発予防の両方に有効です。

:内服薬で血糖をコントロールしている場合、自己判断でやめないことが鉄則です。近年ではSGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬が脳心血管イベントの予防にも効果があることが示されており、処方薬の選択肢も広がっています。

俺も内服薬で血糖をコントロールしています。

脳梗塞→心不全→糖尿病と、病気が重なるたびに
管理すべきことが増えていきました。
正直、面倒だと感じることもあります。

でも「血糖が上がれば血管がダメージを受ける」という事実を
知っているからこそ、続けられている部分があります。
「なぜ管理するのか」を理解していると、
続けるモチベーションが変わってくると思います。


二つの病気と向き合うために

脳梗塞と糖尿病を同時に抱えると、管理すべきことが多くなります。服薬・食事・運動・定期通院——一つひとつは小さなことでも、積み重ねが血管を守ることにつながります。

「完璧にやろう」と気負いすぎず、「続けることを目標にする」という姿勢が長く続けるコツです。

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まとめ

  • 糖尿病は脳梗塞の「第4の合併症」と呼ばれるほど深く関係している
  • 糖尿病患者の脳梗塞発症リスクは男性で約2.2倍、女性で約3.6倍
  • 高血糖は血液をドロドロにし、動脈硬化を促進して脳梗塞リスクを高める
  • 定期検査を続けるなかで糖尿病が初めて発覚するケースは少なくない
  • 糖尿病があると脳梗塞の再発率も高くなる
  • 血糖管理(食事・運動・服薬)が再発予防の重要な柱になる

著者:のぞむ(脳梗塞・心不全・糖尿病の当事者)
自分の闘病経験が、誰かの「まさか自分が」を防ぐヒントになれば、このブログを書く意味があると思っています。
※この記事は当事者の体験と公開情報をもとに作成しています。医療上の判断は必ず医師にご相談ください。

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