脳梗塞になってから、再発への不安がまったくないと言えば嘘になる。ただ、闇雲に怖がっていても仕方ない。食事もお酒も全部我慢して、生活から彩りがなくなってしまうのも嫌だ。だから俺は、適度に楽しみながら、できる範囲で再発防止に努めるというスタンスでやってきた。禁煙、節酒、血圧管理、食事——医師から具体的な指導をがっつり受けたわけじゃないけど、自分なりに意識してきたことをまとめておきたい。
脳梗塞の再発率——決して他人事ではない数字
調べてみると、一度脳梗塞を起こした人はその後も再発しやすく、発症後1年で約10%、5年で約35%、10年で約50%の人が再発するというデータがあるらしい。数字だけ見ると、正直ぞっとする。俺自身、発症から十数年経っているわけだけど、この数字を知って改めて気を引き締めた。
脳梗塞の危険因子とは
脳梗塞の危険因子には、高血圧、脂質異常症、糖尿病、心房細動、喫煙、運動不足、食生活の乱れなどがあるとされている。このうち高血圧・脂質異常症・糖尿病・喫煙・運動不足・食事は、生活習慣の見直しで改善できる「修正可能な危険因子」と言われているようだ。
俺の場合、発症前はかなりのヘビースモーカーだった。今振り返ると、これが大きな危険因子のひとつだったんだろうと思う。

俺が意識している再発予防——禁煙・節酒・血圧管理・食事
退院後は当然のように禁煙した。今ではタバコが大嫌いになっていて、煙や匂いを嗅ぐだけで不快に感じるくらいだ。あれだけ吸っていたのが嘘みたいに、今は完全に縁を切れている。
お酒も節酒を意識している。ゼロにはしていないけど、量やペースには気をつけている。食事は塩分控えめを意識しつつ、極端な我慢はしないようにしている。血圧は毎日測定して記録する習慣を続けていて、異常があればすぐ気づけるようにしている。

薬を飲んでいないという俺のケースについて
これは正直に書いておきたいんだけど、俺は現在、脳梗塞の再発予防のための薬(抗血栓薬など)を一切飲んでいない。これは主治医の判断によるもので、俺自身の経過や原因を踏まえた個別の治療方針の結果だ。
脳梗塞の再発予防では、抗血小板薬や抗凝固薬といった薬を長期間、あるいは生涯にわたって飲み続けることが一般的なケースも多いと聞く。若年で脳梗塞を発症した場合、心房細動以外にも、動脈解離や卵円孔開存といった、比較的珍しい原因が背景にあることもあるらしく、原因によって必要な治療期間は大きく変わるようだ。
だから「薬を飲んでいない俺のケース」を、そのまま他の誰かに当てはめないでほしい。服薬の要否は主治医が個々の状態を見て判断するものなので、自己判断で薬をやめたり、逆に「自分も薬なしでいいはず」と思い込んだりするのは絶対に避けてほしいと思う。

「我慢しすぎない」再発予防という考え方
再発への不安は、正直ずっとどこかにある。ただ、その不安に支配されて、好きなものを全部我慢する生活を送るのは、それはそれで人生の質を落とすことになると思っている。禁煙のようにきっぱりやめるべきものはやめて、節酒や食事のように「ゼロにする」んじゃなく「上手に付き合う」ものは、無理のない範囲で続ける。そのバランスが、俺にとっては長く続けられる再発予防のやり方だと感じている。
まとめ
脳梗塞の再発率は決して低くなく、危険因子の多くは生活習慣の見直しで改善できるとされている。俺自身は禁煙・節酒・血圧管理・食事を意識しながら、薬に頼らない経過をたどっているけど、これはあくまで俺個人のケースだ。再発予防の具体的な方針は、原因や経過によって人それぞれ違うので、必ず主治医の指導のもとで、自分に合った形を続けてほしい。
著者:のぞむ(脳梗塞・心不全・糖尿病の当事者)
自分の闘病経験が、誰かの「まさか自分が」を防ぐヒントになれば、このブログを書く意味があると思っています。
※この記事は当事者の体験と公開情報をもとに作成しています。医療上の判断は必ず医師にご相談ください。


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