後遺症

後遺症

このページでは、俺・のぞむが脳梗塞によって抱えることになった後遺症についてまとめています。

発症からすでに十数年が経つ。完治はしていない。おそらく一生この状態で生きていくのだろうという覚悟は、もうできている。


後遺症一覧

温痛覚麻痺(右顔面・左半身)

温度と痛みを感じる神経が鈍くなっている状態だ。「麻痺」という言葉のイメージと違って、手足は動く。ただ、熱いものや冷たいものを触っても感覚が薄い。痛みも伝わりにくい。

退院から数カ月後、台所で洗い物をしていたら、左手で水の冷たさがなんとなくわかるようになっていた。「しびれが走った後に神経が回復する」ということを、体で知った。

冬になって、久しぶりにコートを着た。寒さを感じられることが、嬉しかった。

現在も鈍さは残っているが、発症直後よりは回復している。

複視(物が二重に見える)

退院後しばらく、物が二重に見える状態が続いた。パソコンの画面を長時間見続けると目眩がした。現在は改善しているが、疲労時や体調不良時に症状が出ることがある。

平衡感覚の障害

バランスを取る感覚が鈍い。人混みの中を歩くのが難しく、満員電車は今も精神的・体力的に消耗する。

パトカーや救急車のランプを直視すると強烈な目眩が起きる。そのため、外出時はサングラスか帽子を常備するようになった。強い光も苦手だ。

嚥下障害・誤嚥(むせやすさ)

脳梗塞を発症した翌朝、唾液がうまく飲み込めなくなっていた。飲み込もうとすると気管に流れ込んでしまい、それが原因で誤嚥性肺炎を起こしてICUに送られた。

退院後もしばらくは食事のたびにむせることが多かった。飲み物でも固形物でも、少し油断するとすぐに咳き込む。人前での食事が気まずくなった時期もある。

食べることが怖くなった。咳き込むたびに、「また肺炎になるんじゃないか」と思っていた。

リハビリで言語療法(嚥下訓練)を受けながら、少しずつ改善していった。現在も完全ではなく、疲れている時や急いで食べた時はむせやすい。水分でも固いものでも、ひっかかる感覚が残っている。

多汗症(発汗異常)

脳梗塞の後遺症による自律神経の乱れから、多汗症が出るようになった。特におでこからの汗が、発症前とは比べ物にならないほど増えた。

「雨に濡れてきたの?」と聞かれることが何度もあった。

季節を問わず、じっとしていても汗が出る。タオルとリストバンドが長年の必需品だった。この症状については、後に手術で治療することになる。

多汗症との出会い――脳梗塞が「汗」まで変えた
脳梗塞を発症後、おでこからの汗が止まらなくなった。季節も関係なく、じっとしていても滝のように流れる汗。「雨に濡れてきたの?」と聞かれるほどの多汗症との戦いが始まった。
多汗症治療を決意するまで――手術も費用も怖かったけど、やるなら今しかないと思った日
制汗スプレーも鍼も効かなかった。手術への不安、費用の心配——それでも「やるなら今しかない」と多汗症治療を決意したのは、転職がきっかけだった。

後遺症と向き合うということ

後遺症は「ある日突然消える」ものではない。少しずつ、ゆっくりと、回復していくものもあれば、ほとんど変わらないものもある。

それでも、今こうやってブログを書いている。フリーランスとして仕事をしている。生きている。

行きたいと思う場所があって、会いたいと思う人がいれば、何処へでも行ける。当たり前のことが、当たり前じゃなかった日々があったから、今の当たり前が愛おしい。

第7話|後遺症と、その後の話
退院してから、生活は一変した。よい意味で。朝一番で血圧を測る。暇があれば筋トレをする。食事のカロリーを気にする。道路の段差や凸凹が気になる。ワイン一杯で酔っ払う。コンビニで売っているものの種類に驚く。入院前には全く意識しなかったことが、見え…

著者:のぞむ(脳梗塞・心不全・糖尿病の当事者) 自分の闘病経験が、誰かの「まさか自分が」を防ぐヒントになれば、このブログを書く意味があると思っています。 ※この記事は当事者の体験と公開情報をもとに作成しています。医療上の判断は必ず医師にご相談ください。

タイトルとURLをコピーしました