正直に告白すると、俺はこれまで災害で困った経験が一度もない。薬の備蓄もしていないし、ハザードマップを確認したこともない。停電したら医療機器や通院手段がどうなるかも、真剣に考えたことがなかった。一人暮らしであることへの不安も、これまで特に感じたことはなかった。でも、脳梗塞・心不全・糖尿病という3つの持病を抱えている以上、これは本当はもっと真剣に向き合うべきテーマなんだと、今回調べていて痛感した。今日はその「気づき」を、正直にまとめておきたい。
お薬手帳アプリと、薬の備蓄——「命を守る情報ツール」
調べてみると、心疾患や糖尿病のように継続的な服薬が必要な慢性疾患の人にとって、お薬手帳は災害時の「命を守る情報ツール」と言われているらしい。実際、2011年の東日本大震災では、患者のお薬手帳の内容を確認し、処方内容が安定した慢性疾患だと判断できる場合、処方箋がなくても保険調剤で薬を受け取れる対応が取られたそうだ。
薬の備蓄については、1週間分程度を目安に備えておくのが望ましいとされているらしい。俺は普段からお薬手帳のアプリ版を使っているけど、これは旅行のときには役立てていても、災害時の備えとして意識したことは一度もなかった。アプリを入れているだけでは意味がなくて、いざというときにすぐ使える状態にしておくことが大事なんだと、今回改めて気づかされた。

慢性疾患のある人は避難生活でのリスクが高い
避難生活の中では、いわゆるエコノミークラス症候群(深部静脈血栓症・肺塞栓症)のリスクにも注意が必要らしい。避難所の狭い空間で長時間同じ姿勢を続けたり、トイレの回数を減らそうと水分を我慢したりすることで血流が悪くなり、血栓ができやすくなるという。
とくに糖尿病がある人、心筋梗塞や脳梗塞の既往がある人は、このリスクが高くなるとされている。まさに俺自身が当てはまる条件だ。予防としては、こまめな水分補給、1日20分を目安にした足の運動、弾性ストッキングの着用などが挙げられている。旅行のときには血栓症のリスクを意識していたのに、災害という文脈ではまったく考えたことがなかった、というのが正直なところだ。

一人暮らしという不安要素
これまで一人暮らしであることに、災害への備えという観点で不安を感じたことはなかった。でも冷静に考えると、災害時に体調を崩したり、薬が足りなくなったりしたとき、すぐに助けを求められる相手が近くにいないというのは、決して小さなリスクじゃない。
家族と同居している人であれば、誰かが薬の備蓄や避難場所の確認を一緒にやってくれるかもしれない。でも一人暮らしだと、そのすべてを自分一人でやる必要がある。今まで意識してこなかった分、これは自分にとって見落としていた課題だったと思う。

俺自身、これを機に準備しようと思うこと
この記事を書きながら、自分がいかに何も準備していなかったかを思い知らされた。お薬手帳アプリを、災害時にすぐ薬局や避難所で提示できる状態にしておくこと、1週間分程度の薬を備蓄しておくこと、自宅周辺のハザードマップを一度確認しておくこと——どれも今すぐできることばかりだ。持病がない人以上に、持病がある人こそ、こうした備えの優先度は高いはずなのに、今まで後回しにしてきた。
まとめ
慢性疾患を抱える人にとって、災害時の薬の備え、お薬手帳の活用、エコノミークラス症候群への注意は、決して他人事じゃない。俺自身、これまで何ひとつ準備してこなかったことに、今回初めて向き合った。この記事を書いたことをきっかけに、少しずつでも備えを始めようと思う。同じように「まだ何もしていない」という人がいたら、一緒に一歩踏み出してみてほしい。
著者:のぞむ(脳梗塞・心不全・糖尿病の当事者)
自分の闘病経験が、誰かの「まさか自分が」を防ぐヒントになれば、このブログを書く意味があると思っています。
※この記事は当事者の体験と公開情報をもとに作成しています。医療上の判断は必ず医師にご相談ください。


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