脳梗塞と季節——発症しやすい時期と気をつけること

脳梗塞と季節——発症しやすい時期と気をつけること 情報・解説

「脳梗塞は冬に多い」というイメージがありませんか?

俺もそう思っていましたが、
実は脳梗塞は夏にも多く発症します。
冬と夏で、発症のメカニズムが違うのです。

季節によってリスクが変わること、
そして「季節の変わり目」が特に危ないことを
知っておくだけで、対策が変わります。


脳梗塞は夏に多い、脳出血は冬に多い

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)は、タイプによって発症しやすい季節が異なります。

  • 脳梗塞:夏(6〜8月)に多い
  • 脳出血・くも膜下出血:冬(12〜1月)に多い

「脳卒中=冬の病気」というイメージは、脳出血・くも膜下出血の傾向が強調されているためです。血管が詰まる脳梗塞は、実は夏場に発症リスクが高まります。

ただし、脳梗塞の発症リスクは季節だけで決まるわけではなく、気温の急変・脱水・血圧変動など複数の要因が絡んでいます。そのため、冬にも春先にも発症ピークが見られる場合があります。


夏に脳梗塞が増える理由——脱水と血栓

夏場に脳梗塞が増える最大の理由は脱水です。

気温が高いと発汗が増え、水分が不足すると血液が濃くなります(「血液がドロドロになる」状態)。血液の粘度が上がると血栓ができやすくなり、脳の血管が詰まるリスクが高まります。

さらに、脱水が起きると血圧が低下し、脳への血流が减少します。詰まりかけている血管があれば、そこに血栓が詰まるきっかけになります。

注意が必要な夏の状況

  • 屋外での作業・スポーツ中の発汗
  • 冷房の効いた室内と屋外の温度差(室内外で10℃以上の差がある場合)
  • 夜間就寝中の脱水(汗をかいても水分補給できない)
  • こたつや電気毛布を使った際の知らぬ間の発汗

夏に脳梗塞が多いと知った時、
「のどが渇いていなくても水を飲む習慣」がいかに大事かを実感しました。

室内にいるから安心、ではないんですよね。
エアコンが効いた部屋でも、皮膚や呼吸から水分は失われています。

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冬に注意すべき「ヒートショック」

冬場に特に注意が必要なのがヒートショックです。

暖房の効いた部屋から寒い脱衣所・浴室・トイレに移動すると、急激な温度変化によって血圧が急上昇します。この血圧の急変が血管に大きな負荷をかけ、脳梗塞・脳出血のリスクを高めます。

10℃以上の温度差がある場所への移動は、ヒートショックのリスクが高まるとされています。

冬の対策

  • 脱衣所・トイレに暖房器具を置く
  • 入浴前にシャワーで浴室を温めておく
  • 熱すぎるお湯を避け、ぬるめ(40℃以下)のお風呂にする
  • 入浴前後・就寝前・起床後に水分を摂る
  • 朝の外出時は体を十分に温めてから出る

また、冬は寒さで喉の乾きを感じにくく、知らぬ間に脱水になるケースもあります。夏と同様、意識的な水分補給が大切です。


「季節の変わり目」も要注意

意外に見落とされがちなのが、季節の変わり目のリスクです。

広島大学の研究グループによると、前日より気温が上がった日・下がった日は脳梗塞の発症リスクが約1.2倍になると報告されています。暑い日や寒い日が続いている間は体が気候に順応しますが、急激な気温変化があると血圧が大きく変動しやすくなります。

春先・秋口は最高気温と最低気温の差が大きく、「急に寒くなった日」「急に暑くなった日」こそ注意が必要です。


時間帯にも注意——「朝」が最もリスクが高い

季節だけでなく、1日の中での時間帯にもリスクの差があります。

起床後2時間以内が最もリスクが高いとされています。早朝は交感神経が活性化して血圧が上がりやすく、また就寝中の脱水状態が続いているためです。

  • 起床後すぐの激しい運動は避ける
  • 起きたらまず水を1杯飲む
  • 血圧測定は毎朝起床後すぐに行う習慣をつける

入浴時もリスクが高い時間帯です。特に冬場の夜の入浴はヒートショックのリスクと重なるため、注意が必要です。

俺は毎朝血圧を測るようになりましたが、
起き上がる前と後で数値が違うことがあります。

「朝がリスクの高い時間帯」と知ってから、
起き上がる時にゆっくり動くことを意識するようになりました。
小さなことですが、こういう積み重ねが大事だと思っています。


季節別の対策まとめ

季節主なリスク対策
脱水・血栓こまめな水分補給・室内外の温度差に注意
ヒートショック・脱水脱衣所を温める・ぬるめの入浴・水分補給
季節の変わり目急激な気温変化による血圧変動天気予報を確認・重ね着で体温調節
血圧上昇・脱水起床後すぐ水を飲む・ゆっくり起き上がる

まとめ

  • 脳梗塞は夏(6〜8月)に多く、脳出血は冬に多い
  • 夏は脱水→血液が固まりやすくなる→血栓リスクが高まる
  • 冬はヒートショック(急激な温度変化による血圧急変)に注意
  • 季節の変わり目・気温の急変日はリスクが約1.2倍になる報告がある
  • 1日の中では起床後2時間以内が最もリスクが高い
  • 季節を問わず水分補給と血圧管理が再発予防の基本
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著者:のぞむ(脳梗塞・心不全・糖尿病の当事者)
自分の闘病経験が、誰かの「まさか自分が」を防ぐヒントになれば、このブログを書く意味があると思っています。
※この記事は当事者の体験と公開情報をもとに作成しています。医療上の判断は必ず医師にご相談ください。

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