元々旅行が好きで、脳梗塞になってからも国内・海外を問わずたくさん出かけてきた。薬は必ず余裕を持って多めに持っていくし、お薬手帳もアプリ版があるから身軽に管理できている。ただ、服薬を始めてからはコロナ禍もあって海外には行けていない。次に海外に行くときのために、持病持ちが旅行するときに気をつけるべきことを、自分の経験と調べた内容でまとめておきたい。
薬の携行——余裕を持った準備が基本
旅行に持病の薬を持っていくときは、日数分ぴったりではなく、余裕を持って多めに持参するのが基本だと思っている。飛行機の遅延や旅程変更で帰宅が延びることは普通にあるし、薬が足りなくなるリスクを考えたら、多少多めに持っていくくらいがちょうどいい。
お薬手帳は紙の手帳じゃなくアプリ版を使っている。荷物にならないし、スマホひとつで薬の情報を確認できるので、旅先で急な受診が必要になったときも提示しやすい。

海外旅行で薬を持っていくときの注意点
俺自身は服薬を始めてから海外旅行の経験がまだないんだけど、調べてみると、処方薬を海外に持って行く際にはいくつか注意点があるようだ。
まず、市販薬は税関での許可は不要だけど、成分が分かるようパッケージ(外箱)ごと持っていく必要がある。処方薬の場合は、英文の薬剤証明書や処方箋のコピー、お薬手帳を携行しておくと、渡航先の税関でのトラブルを避けやすいらしい。薬剤証明書は発行に数日かかることがあるので、出発の2週間前を目安に病院に依頼しておくのがいいそうだ。また、滞在日数分を大きく超える量の薬は持ち込まないほうがいいという点も、日本から海外へ行く場合・海外から日本へ入る場合の両方で共通するポイントのようだ。
次に海外に行く機会があれば、このあたりを事前に主治医に相談してから準備しようと思っている。
旅行保険と持病の告知
旅行保険やクレジットカード付帯保険については、今のところ持病を理由に加入を断られたことはない。ただ調べてみると、持病(継続的に治療を受けている病気)がある場合、海外旅行保険では加入時に告知義務が発生することが一般的なようだ。インターネット申し込みだと加入が難しいケースもあるけど、窓口での対面申し込みなら加入できる可能性が高くなるらしい。実際、糖尿病を含む持病がある人向けの加入実績がある保険会社もあるようなので、心配な人は事前に保険会社へ問い合わせてみるといいと思う。

飛行機移動で気をつけたいこと
長時間のフライトでは、いわゆるエコノミークラス症候群(旅行者血栓症)にも注意が必要だ。長時間同じ姿勢でいると足の血流が悪くなり、血栓ができやすくなる。できた血栓が肺の血管を詰まらせると、命に関わることもあるらしい。
脳梗塞や心不全の既往がある人は、そもそも血栓のリスクについて意識しておいたほうがいい領域だと思う。予防としては、こまめに水分を摂る、機内で足を動かす、長時間同じ姿勢を避けるといった基本的なことに加えて、リスクが高いと感じる人は事前に主治医へ相談しておくと安心だ。

無理しないための工夫
発症前と今とで一番変わったのは、「無理をしない」という意識だと思う。強行スケジュールを詰め込んだり、体調が悪いのを我慢して予定を消化したりすることは、今はしないようにしている。休憩を挟む、無理な日程を組まない、それくらいのシンプルな心がけだけど、これがあるだけで旅行中の安心感が全然違う。
まとめ
持病があっても、準備次第で旅行は十分楽しめる。薬は余裕を持って携行し、海外に行くなら薬剤証明書などの事前準備を、保険は必要なら窓口で相談する。血栓症リスクのような見落としがちなポイントにも気を配っておきたい。
そのうえで、これは俺が一番伝えたいことなんだけど、病気で体が動かなくなる前に、行きたいところには行っておいたほうがいい。無理のない範囲でいいから、旅行は楽しんだほうがいいと思う。
著者:のぞむ(脳梗塞・心不全・糖尿病の当事者)
自分の闘病経験が、誰かの「まさか自分が」を防ぐヒントになれば、このブログを書く意味があると思っています。
※この記事は当事者の体験と公開情報をもとに作成しています。医療上の判断は必ず医師にご相談ください。


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