倒れた時、部屋には俺一人しかいませんでした。
「救急車を呼ばなきゃ」と思いながら、
手がうまく動かない。頭も回らない。
そんな状態で携帯電話を探して、119番を押しました。
一人暮らしで緊急事態が起きた時、
頼れるのは自分だけです。
だからこそ、元気なうちに「もしもの時の動き方」を
知っておいてほしいと思っています。
まず結論:迷ったら119番でいい
「救急車を呼ぶほどじゃないかも」と思って躊躇している間に、症状が悪化するケースがあります。
特に脳梗塞は、発症直後の4.5時間が治療の勝負です。「様子を見よう」という判断が、後遺症の重さを変えることがあります。
一人暮らしで周囲に相談できる人がいない状況では、迷ったら呼ぶを原則にしてください。

119番のかけ方:伝えること
119番に電話したら、まず「救急です」と伝えます。住所は市町村名から伝え、近くの目印となる建物や交差点も合わせて伝えると救急車が早く到着できます。その後、症状を簡潔に(誰が・どのように・どうなったか)、年齢・性別、自分の名前と連絡先を伝えます。
一人暮らしの場合、通報者と患者が同一になります。うまくしゃべれない状況でも、住所だけ伝えれば救急車は動きます。焦らず、一言ずつ伝えれば大丈夫です。
通報した時のことは、正直ほとんど覚えていません。
とにかく力を振り絞って声を出して、住所を伝えた。
それだけで精一杯でした。
向こうが何を聞いてきたかも、
自分が何を答えたかも、記憶にない。
だからこそ思います。
「いざとなれば何とかなる」は当てにならない。
平静な今のうちに、住所・持病・緊急連絡先だけでも
どこかにまとめておいてほしいです。
通報後にやっておくべきこと
① 玄関の鍵を開ける
これが最重要です。救急隊員が到着した時に応答がなく鍵が閉まったままだと、入室が遅れてしまいます。余裕があれば、通報後すぐに玄関の鍵を開けておきましょう。
オートロックのマンションの場合、まずエントランスで止まってしまいます。
俺が住んでいたのもオートロックのマンションでした。
救急隊がインターフォンを鳴らしてくれた時に解錠できるよう、
それまでなんとか意識を保とうと必死でした。
倒れる前に鍵を開けられていたら、もう少し楽だったと思います。
オートロック物件の場合は特に、通報後すぐに玄関の鍵だけでも開けておくことを強くおすすめします。インターフォンに応答できない状態になった時、救急隊が自力で入室できる可能性が上がります。
② 保険証・お薬手帳を手の届く場所に
自宅から119番通報した場合は、保険証や普段飲んでいる薬(またはお薬手帳)を準備しておきましょう。玄関の近くなど、救急隊員が見つけやすい場所に置いておくと搬送がスムーズになります。
③ 安全な姿勢で待つ
床や布団の上など、倒れても危なくない場所で横になって待ちます。意識がある間は、携帯電話を手元に置いて救急隊員からの折り返しに備えてください。
迷った時は「#7119」に電話する
「救急車を呼ぶほどかどうか判断できない」という時は、**救急安心センター(#7119)**に電話すると、看護師などの専門家が緊急性を判断してくれます。緊急性が高いと判断された場合は、119番に転送して救急車の手配もしてくれます。
ただし#7119は2025年時点で全国37地域・人口カバー率約79%にとどまっています。まず自分の住む地域で使えるかどうか、事前に確認しておくと安心です。
普段からやっておきたい準備
一人暮らしで急に倒れた場合、自分で準備しておいたものが命綱になることがあります。
| やること | 理由 |
|---|---|
| 住所・連絡先をメモに保存 | 通報時に正確に住所・連絡先を伝えられる |
| お薬手帳・保険証を一箇所にまとめる | 搬送時にスムーズに持ち出せる |
| かかりつけ病院・持病をメモしておく | 救急隊員・医師に正確に伝えられる |
| 緊急連絡先を携帯電話に登録する | 搬送後に病院から家族・知人に連絡がいく |
| #7119が使える地域か確認する | 迷った時に即座に電話できる |
まとめ
一人暮らしで緊急事態が起きた時に知っておきたいことをまとめます。
- 迷ったら119番。「様子を見る」より早く動く
- 住所・症状・年齢の順に伝える。言葉が出なくても住所だけでOK
- 通報後はすぐに玄関の鍵を開ける
- 保険証・お薬手帳は取り出しやすい場所に置いておく
- 判断に迷う時は#7119へ(地域によっては未実施)
- 自分の住所・持病・緊急連絡先はメモとして保存しておく
「備えておくこと」と「知っておくこと」は、同じくらい大切です。

著者:のぞむ(脳梗塞・心不全・糖尿病の当事者)
自分の闘病経験が、誰かの「まさか自分が」を防ぐヒントになれば、このブログを書く意味があると思っています。
※この記事は当事者の体験と公開情報をもとに作成しています。医療上の判断は必ず医師にご相談ください。


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