お酒との付き合い方——脳梗塞・心不全・糖尿病があっても飲んでいいのか

お酒との付き合い方——脳梗塞・心不全・糖尿病があっても飲んでいいのか 情報・解説

脳梗塞・心不全・糖尿病と、3つの病気を抱えている今も、お酒の量や頻度は発症前とほとんど変わっていない。医師からは「量を減らすように」とは言われるけど、「飲むな」とは言われたことがない。もともとお酒が好きなので、我慢してつまらない生活を送るくらいなら、節度を守りながら適度に楽しんでいきたいと思っている。ただ、甘いお酒やおつまみだけは、糖尿病のことを考えて避けるようにしている。今日は、3つの病気を抱えた俺なりのお酒との付き合い方をまとめておきたい。

医師からの指導——「やめろ」ではなく「減らせ」

俺が医師から言われているのは「量を減らすように」ということで、「絶対に飲むな」という指導ではない。これは俺の状態が比較的落ち着いているからこその判断だと思う。病状によっては禁酒が必要な人もいるはずなので、この記事を読んでいる人は、自分の主治医の指導を最優先にしてほしい。

節度ある適度な飲酒量とは

調べてみると、厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」として、1日あたり純アルコールで約20g程度を目安として示しているらしい。これはビールなら中瓶1本程度、日本酒なら1合程度に相当する量のようだ。女性はアルコールの分解速度が男性より遅い傾向があるため、男性の3分の2から半分程度が目安とされている。

純アルコール量は「お酒の量(ml)×アルコール度数(%)÷100×0.8」で計算できるらしい。飲む機会が多い人は、一度自分の普段の飲酒量を計算してみると、目安とのズレが分かりやすいかもしれない。

3つの病気、それぞれのお酒とのリスク

脳梗塞については、飲酒量が多いと心房細動という不整脈のリスクが上がり、心房細動があると心臓の中に血栓ができやすくなって、それが脳に飛んで脳梗塞を引き起こすことがあるらしい。お酒と脳梗塞の再発リスクは、こうした形でつながっているようだ。

脳梗塞の再発を防ぐために、退院後にやるべきこと
脳梗塞は10年で約半数が再発するといわれています。退院後に何をすれば再発を防げるのか。服薬・通院・生活習慣・血圧管理など、当事者が具体的に解説します。

心不全については、過度な飲酒は心臓そのものに負担をかける。またアルコールには利尿作用があり、体内の水分・塩分・カリウムなどのバランスが崩れることで、かえって不整脈のリスクを高めることもあるという。心筋の障害が原因でない場合は、1日20g程度以内であれば飲酒可能とされるケースもあるようだけど、これも主治医の確認が前提になる。

心不全とは何か——当事者が経験した症状・検査・治療の全体像
心不全とはどんな病気か、当事者が経験した息切れ・むくみなどの症状、カテーテル検査の体験、診断後の治療内容を具体的に解説します。

糖尿病については、アルコールを摂取すると肝臓がアルコールの代謝を優先してしまい、血糖値が下がったときに十分なブドウ糖を供給できず、低血糖を起こしやすくなるらしい。特に血糖を下げる薬を使っている場合、薬の作用とアルコールの作用が重なって、飲酒から数時間後、寝ている間や翌朝に低血糖が起きるパターンもあるという。空腹時の飲酒は特にリスクが高いようだ。

404 NOT FOUND | 34歳独身会社員が脳梗塞になった話
一人暮らし、倒れても誰も来ない

俺が実践している飲み方の工夫

甘いお酒やおつまみは基本的に避けている。調べてみると、ビール・日本酒・甘いカクテルのように糖質が多いお酒より、焼酎・ウイスキー・辛口ワインのように糖質が少ないお酒のほうが、血糖値への影響が抑えられるとされているらしい。俺が普段意識している「甘い酒は控える」という感覚は、この考え方と一致していた。

量やペースについては、節度を守るという意識だけは常に持つようにしている。惰性でだらだら飲み続けるんじゃなく、「今日はこのくらいで終わり」というラインを自分の中に持っておく感覚に近い。

我慢しすぎない、というスタンス

お酒好きの俺にとって、完全に断つという選択肢は正直考えていない。全部我慢してつまらない生活を送るくらいなら、節度を守りながら適度に楽しみながら生きていきたい、というのが正直な気持ちだ。もちろんこれは、医師から「飲むな」と言われていない今の状態だから許されている考え方でもある。自分の病状と相談しながら、無理のない範囲で楽しみを残していく、というバランス感覚を大事にしている。

まとめ

脳梗塞・心不全・糖尿病、それぞれの病気で、お酒がリスクにつながる理由は少しずつ違う。ただ共通して言えるのは、「節度ある適度な量」を守ることが、リスクを抑えながらお酒を楽しむための基本だということだ。俺は医師から禁酒を指導されていない範囲で、甘いお酒を避けながら、これからもお酒と付き合っていくつもりでいる。

自分がどこまで飲んでいいのかは、必ず主治医に確認してほしい。


著者:のぞむ(脳梗塞・心不全・糖尿病の当事者)
自分の闘病経験が、誰かの「まさか自分が」を防ぐヒントになれば、このブログを書く意味があると思っています。
※この記事は当事者の体験と公開情報をもとに作成しています。医療上の判断は必ず医師にご相談ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました